BiC建材LABOニュース Vol.12

注目商品紹介

<プラス株式会社>オフィスチェア<BeneS(べネス)>

背筋まっすぐを「楽に保つ」ために生まれたチェア、BeneS。 

<アキレス株式会社 >アキレスJDパネル

壁や天井に張るだけの簡単施工でひと部屋からの部分的な断熱リフォームも可能。

KJ-NETから見る建築計画の傾向

弊社サービス全国建築計画物件情報KJ-NET(以後、KJ-NETと略称)から毎月、建築計画の傾向をお伝えします。
KJ-NETデータから見る2021年度の非住宅建物着工延床面積の傾向を説明します。

KJ-NETデータから見る2021年度の非住宅建物着工延床面積

今回は、2021年4月25日まで配信したKJ-NETデータを活用して、2021年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積の状況を説明します。

【2021年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、1,207万㎡(2021年4月25日配信時点)】

KJ-NET2021年4月25日配信時点での2021年度の延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、1,207万㎡となります。これは、2020年度の同時点で比較すると57万㎡減(対前年度比95.5%)となります。
建物用途別では、事務所が161万㎡となり、2020年度と比較して59万㎡増(対前年度比157.8%)となります。また、物流施設や工場施設、医療施設においては、減少傾向となります。

※着工延床面積算出条件
KJ-NETより全国の700㎡以上の非住宅物件(民間・公共)、②工事種別は 「新築」「増築」「改築」、③工事進捗は「実施設計」「設計完了」「着工」 「竣工」を対象に着工年度別で求めました。
また、2021年度は、2021年4月25日配信時点まで集計、2020年度は、2020年4月25日配信時点まで集計しました。

KJ-NETの詳細についてはこちらから  http://www.bic-net.jp/n-kj-net/

業界動向【デベロッパーの動向】

三井不動産、首都圏で所有するすべての施設で2030年度までにグリーン電力化を推進

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区)は、今般、2030年度までに、首都圏で所有(一部所有を含む)するオフィスビル、商業施設、ホテル、物流施設、賃貸住宅などすべての施設について、共用部に使用する電力(以下「当社使用電力」)のグリーン化を推進する。

また、このうち東京ミッドタウン3施設や日本橋エリアすべてのミクストユース型基幹ビルなど25棟を「先行導入ビル」と位置づけ、来年の2022年度までに当社使用電力のグリーン化を実現するが、以下が主要なポイントとなる。

  • 同社が首都圏で所有するすべての施設で2030年度までに使用電力のグリーン化を推進を目指す。
  • 同社所有不動産を代表する東京ミッドタウンおよび日本橋エリアのミクストユース型基幹ビルなど25棟で、先行的に2022年度末までに使用電力をグリーン化。
  • 専用部でも入居テナント各社のグリーン化計画に対応した「グリーン電力提供サービス」を4月より開始。顧客ニーズに応じて柔軟なメニューを提供し、脱炭素社会の実現に向けて協業を推進。

対象は、同社が使用する持ち分共用部相当電力(一部所有を含み、各施設内自家発電電力相当を除く)。また、「グリーン化」とは、非化石証書等を利用して使用電力を実質的に再生可能エネルギーとすることを指す。

東急不動産、東急リゾーツ&ステイ、凸版印刷、ワーケーション×センシングで新しい働き方のモデルを推進従業員のパフォーマンスを向上させるプログラムの実証実験を開始

東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区)、東急リゾーツ&ステイ株式会社(本社:東京都渋谷区)、凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区)の3社は、新型コロナウイルス感染拡大下において「働き方改革」が進む中、ワーケーションをしながら個々人が自分に合ったパフォーマンス向上方法を試し、確認して実践できるプログラムの実証実験を2021年5月17日より開始する予定。

新型コロナウイルス感染拡大を機に、新しい働き方としてワーケーションの導入検討が進んでいるものの、実際の労働生産性に与える効果のエビデンスが少ないことが課題となっている。
そのため企業はワーケーションの推進判断を行うことが困難となっており、制度の整備や普及が進んでいないのが実情。

このような課題に対し、本実証実験において、凸版印刷は、センシングデータを活用して個々人が自分のパフォーマンスの向上を図れるプログラムを開発し、東急不動産と東急リゾーツ&ステイは、東急不動産ホールディングスグループが運営する全国のホテルでこれまで推進してきたワーケーションにおけるプランの拡充や課題発掘を行っていく。本実証により、両社は課題の抽出やプログラムの検証を行い、ワーケーションの普及によって得られる新しい働き方のモデルの実現を目指す目論見。

コラムコーナー

天井板の不慣れな設計指定活動

「チョット! ここで何してるの?!」女性の大きな怒鳴り声で、背中越しにに怒られた。今で言うなら、そこでボーっと立ってんじゃないよ!!チコちゃんに叱れる的な。急に怒られたのでビックリ。慌てて振り返り『すっっすいません・・・』。なぜなら、その場所、スポーツクラブの女子更衣室だったんです。 不審者に思われたくなく、言葉にならい言葉を発しながら顔が真っ赤に。目の前には年配の女性が怖い顔で仁王立ち。女性がいないことを確認し更衣室に入ったのに。フロントからも許可も貰ったのに。後ろに女性がいたなんて。確認不足でした。そんな女子更衣室の出来事でした。

なぜ、私が女子更衣室に。それは、今から約20年前、新しく開発した吸音天井板のマーケティング支援の一貫として設計指定活動をしていた時の話です。その天井板、吸音効果に優れ、スポーツクラブや体育館、劇場やホール、等反響音を嫌う空間に有効な天井板。その天井板の需要開拓先として、千葉にある会員制スポーツクラブに訪問。

女子更衣室の天井板が湿気で傷んでいるし、話し声が響いて聞こえづらいと、事前にスポーツクラブのオーナーから問い合わせがあり訪問。決して不純な気持ちで入ったのではありません。背広姿で片手に大きな汚い紙袋(天井板のサンプル)、脚立も持たず、ボーっと天井を見上げていたのがまずかったとは思います。怒鳴り声を聞いたフロントの担当者が飛んできて、事なきを得ました。恥ずかしいやら情けないやらでした。

続いて、「何これ?設計デザインじゃなくて漫画イラストだよね!」と笑われた。この設計活動は、亀戸にある精密機器工場で約100名収容できる社員食堂。その社員食堂、建屋が古く建て替えするには費用と時間がかかるとして、せめて天井板だけでも取り替えたい。その意向を事前に確認し、弊社の企画担当者と一緒に訪問。1回目は依頼事項を聞き社員食堂の見学。2回目は天井板を用いた社員食堂の設計デザインと見積書の提出。ここまでは当たり前の営業プロセス。ですが、一つだけ違う点が。

それは一緒に同行した企画担当者は、マーケティングのプレゼン資料を制作する担当者で、設計図面を書くデザイナーではありません。設計図面を書いた事もありません。当然分かっていましたが、直ぐに設計デザイナーが見つからず、企画担当者に任せるから自由に書いてみてと言ったら、それが漫画風イラストでした。さすがにまずいとは思いましたが、時間もなく、為せば成る精神で、漫画風イラストを提出。やはり呆れ顔で笑われました。

弊社の生業は、あくまでもマーケティング会社。それまでは設計指定活動をした事はありませんでした。 初めての経験なので失敗の繰り返し。でも、その失敗が印象深かったのか、以上の2案件は採用が決定。弊社の役割は、設計指定活動ではなく、天井板の市場調査活動と設計事務所や施主のデータ制作でしたが、何としても結果を出したく、自ら設計指定活動を行った結果、天井板が採用に至ったのは嬉しかったですね。基本的には商品が良いからだと思いますが。

勿論、劇場や大ホール等の大規模案件や技術的説明が求められる場合は、メーカー担当者と設計事務所や施主へ同行訪問でした。その苦い経験が設計事務所等へ訪問する「ACTマーケティング」を開発する契機になりました。

ベーシックインフォメーションセンター(株)
代表取締役 伊藤敏郎

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