ホテルとデザインの深い関係

梅雨入りして、寒暖の差が激しい季節となりましたが、弊社は引き続き設計事務所へ足しげく訪問させて頂いております。今回も設計士とお話させて頂いた内容をお伝えしたいと思います。

コロナ禍でコスト圧縮化がより高揚

2020年3月頃から日本国内でも新型コロナ肺炎の感染拡大による影響が深刻化し、飲食業を生業とする施主では、実業の不振から新店の建築中断が散見されます。ホテルにおいても、インバウンド需要の消失や自治体からの休業要請も重なり、収益性の悪化が避けられません。
新規物件の設計についても事業予算の見直しがあり、設計士には直接的な影響は少ないものの、建設会社では当初に採用を計画していた資材や設備機器の変更や低廉化要求が生じているそうです。

ホテルの設計ではデザイン監修が重要

外部環境が厳しいとはいえ、新規ホテルの建築計画が容易に頓挫することはなく、より競争力の高いホテル、魅力度の向上に目が向けられます。
施主は設計事務所へ設計業務を依頼しますが、施主指定のデザイン事務所も意匠面で協業させる形式が多くみられます。建築設計上、法規制や構造的な知見に優れる設計事務所を設計業務の主体としながら、ホテルの内外装については専属のデザイン事務所が大きな影響力を持ちます。それはリゾートホテル・ビジネスホテルを問わず、意匠性に優れる建材や設備の提案では、デザイン性も含めて検討しなければなりません。設計事務所へ建材商品の評価を伺う目的で訪問しても、「○○デザイン事務所の△△さんにも聞いてみようか」と仰るケースが多くあります。例えば、ハウスメーカー系の大手リゾートホテル運営事業者は、ほぼ専属でデザインに強みを持つ設計事務所2社へホテル設計を任せており、国内大手のビジネスホテルを得意とするホテル事業者は、関西に所在するデザイン事務所と専属契約を交わしてデザイン監修をさせています。

仕上がりにこだわる設計士の悩み

では、設計事務所はホテルの建材選定に関係ないのかというと、そうではなく、デザイン事務所の目の届かない部分、例えば採用する建材の仕様について建築現場毎に異なる法規制の助言や、総合的な判断や仕上げ等は設計事務所も積極的に参画しています。  先日も、ある設計事務所へ訪問した際に伺ったのですが、木目調で意匠性の高い見切材を探して欲しいとのお話を頂きました。ホテルや福祉施設内のコーナーで腰板同士が接合する部分は、集成材が合わさってささくれたり、既存の見切材ではホテル内装としての見栄えが良くない。金具だと堅い印象になるので困る。弊社はそういった設計士の困り事を解決する為、設計士が望む仕様の商品を有する建材メーカー様とのお引き合わせを進めています。 

 

【担当:相馬 義輝】  

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