2023年もあっという間に3月を迎えようとしています。皆様におかれましても年度末で繁忙な方もいらっしゃると思いますが、弊社も同様に設計事務所様へ足繫 く訪問しております。今月もそのやり取りをお伝えしたいと思います。
非住宅木造建築物が拡大中
弊社が設計事務所へ訪問する目的には、新しい建材の評価を伺う目的以外にも建築業界の新たな トレン ドや、「こんな建材があったらいい 」と必要視する建材についてヒアリングするケースも多 くあります。大手の組織系設計事務所の建築士は1名~3名程度のメンバーで設計案件を担当する事も多 く、あまり全社的に組織内の横の情報共有が捗っていないような気もします。そのような状況にありつつも、弊社が注目している非住宅木造建築物についてお話を伺う為、組織系設計事務所へ伺いました。建築士曰 く、 「非住宅木造建築物は全体的に見ればまだ少数派ながら、行政の働きかけもあって、非住宅木造建築は黎明期から普及段階に移行しつつあるように思う。脱炭素社会の実現、天然材料の積極的活用、森林資材の有効活用/循環型の供給体制の確立等、様々な環境の変
化から非住宅木造建築物は今後に増えてい くだろう 」、といった意見が散見されます。
建築は全てを木材にしなくても良い
東京の丸の内にある大手組織系設計事務所へ訪問し、前述の非住宅木造建築物の増加についてお話を伺いましたが、興味深いお話がありました。それは、 「近年は複合ビルも増えており、C LTや準不燃木材を建築内で多 く使用するケースもあるだろうが、建築躯体の全てを木造にする必要性はない 」、といった事でした。続けて、 「木材利用の推進は建築業界の潮流ではあるものの、建築内で必要な階層や部位で木材を使えば良いのであって、木造ありきで進めてい く事自体に限界がある 」との事でした。確かに従来の非住宅建築、ことさらにオフィスビルや中高層建築では不燃性や耐火性といった機能性や建築基準法に則って、非木材の建材が多 く使用されてきました。意匠的に木質調建材が使用される事はあっても、非住宅建築物で純然たる木材が構造躯体に使用される事は少なかったように思います。新たな潮流の推進も必要ですが、これまでの経緯や実績をガラリと変える事が本当に正し く良いこと
なのか、現実的なのか、といった冷静な観点で考える事も必要です。
非住宅木造建築では建築用途、階層、立地といった条件が重要
「非住宅建築物 」と一括りに言っても、実に多 くの建築用途があります。設計士の多 くは、比較的に建築用途が住宅に近 く、生活環境でもある高齢者福祉施設や保育園 ・幼稚園での木造建築は現状でも多い。まずはそういった建築用途で普及が進んでいき、木材の耐火性や耐久性、強度等の性能 ・仕様が向上してい くのと並行して、オフィスビルや中高層建築に波及してい くのではないかと考えている方が多いようです。今後も長 く続 くか否かは別ですが、建築需要に建築業者のキャパオーバーが生じていて、木造住宅をメインとする建設会社へ高齢者福祉施設の建築依頼も増えているとも聞いており、非住宅建築の木造化を後押しする事にもなり得ます。
実は街中で非住宅木造建築が増えているかも


訪問して非住宅木造建築のお話を伺った建築士と雑談レベルの会話になったのですが、その中で 「御社の近 くにも木造のオフィスビルがありますよ 」と言われました。普段はオフィスビルを見ても、殆どが RC造だろうと思って見ていましたが、実際に現地に行って見てみると、外装用のルーバーに木造感を感じますが、構造躯体まで木造とは見分けがつきません。このオフィスビルのように、そしらぬ感じで 「実はこれ木造なんです 」という非住宅建築が身近に増えているのかも知れません。
【担当:相馬義輝】
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