寒風が吹きすさぶ2月、コートとマフラーを身にまとって定常的に設計事務所様を訪問させて頂いておりますが、今回は設計事務所様の建材選定に関するお話を多々伺いました。
建材は性能数値だけではない

建材メーカー様では日々高性能で特長のある建材の開発が行われていますが、商品の訴求ポイントが「数値化出来る性能」ではなく、意匠性に重点が置かれている場合、設計事務所はどのような建築・空間にその建材がマッチするのかを突き詰めるそうです。そうなると、もはやアートの領域で、素人には図り知れない、緻密に計算された世界です。
設計士様も悩むコストの壁

建材のコスト面について、現在多用している建材からコストの高い建材に置き換える場合、設計士も「かなりの度胸」がいるそうです。お施主様に提案/説明して、納得してもらえればそれで済む事ですが、なかなかそうはいかない。「なぜその建材でなければならないか」を伝えるのは相当なパワーと意欲が必要との事でした。
意匠性建材のスペックインは施主次第
ある設計士の方から「自分達は街づくりという大きな観点で設計を考えなければならないんです。だから極端には建材商品のひとつひとつを真剣に考える事は少ないんです」とのお話がありました。しかし、その直後に「ただし、建材商品ひとつひとつにこだわりをもって選定する事で、建築の価値を少しづつ高めていく重要性は感じています」と続けて話されるのです。そのお話から「樹を見ず森を見る」にならないよう、「樹も見て森も見る」ということを心掛けておられる、という率直な印象を受けました。
設計士とのお話から、建築における建材の重要性を改めて知ると共に、そういった建材を開発されてる建材メーカーの責任の重さと社会的貢献度から、「建築は建材によって作られている」という事実を考える良いきっかけになりました。
【担当:相馬 義輝】