建築物と建材の関係性

だいぶ暖かくなり桜も散りゆく4月終わり、BiCではリサーチャーが設計事務所へ定期的に訪問させて頂いております。今回は設計事務所における建材の周知に関するお話を伺いました。

設計事務所でも品質管理が徹底

建材メーカーで開発/営業する建材商品に対する設計事務所の目が厳しくなっている、という事を感じます。何故なら、以前までは建材メーカーの営業担当者が持参した建材商品のサンプルを設計士が思い思いに設計事務所の建材ライブラリーやサンプル棚へ置いて他の設計士にも見てもらう、という光景が多々あったそうです。しかし、今ではどの設計事務所にも品質管理担当(部/課)があり、建材メーカーが持参した建材サンプルはライブラリーやサンプル棚に勝手に置けない。建材メーカーが持参した性能/仕様検査証を品質管理担当がしっかりチェックし、品質を承認した建材商品しか設計事務所のライブラリーやサンプル棚に並ぶ事がなくなってきているそうです。

設計事務所に対する建材提案の重要性

ほぼ無い事だと思いますが、建材メーカーの建材商品に品質瑕疵があった場合、それを選定した設計事務所に責任の追及が及びます。そういった「事故」が一度でも発生したら、後には引けない。だから建材メーカー様には品質の担保をしっかりして商品化して欲しい、という品質管理担当の言葉には、切実な重みが感じられました。

設計事務所にはマクロ視点とミクロ視点の両方がある

ある設計士の方から「自分達は街づくりという大きな観点で設計を考えなければならないんです。だから極端には建材商品のひとつひとつを真剣に考える事は少ないんです」とのお話がありました。しかし、その直後に「ただし、建材商品ひとつひとつにこだわりをもって選定する事で、建築の価値を少しづつ高めていく重要性は感じています」と続けて話されるのです。そのお話から「樹を見ず森を見る」にならないよう、「樹も見て森も見る」ということを心掛けておられる、という率直な印象を受けました。
設計士とのお話から、建築における建材の重要性を改めて知ると共に、そういった建材を開発されてる建材メーカーの責任の重さと社会的貢献度から、「建築は建材によって作られている」という事実を考える良いきっかけになりました。

【担当:相馬 義輝】  

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