マンションエントランスの拘り

2月も半ばを過ぎた辺りから大分暖かくなってきて、日も高くなってきた今日この頃ですが、弊社では引き続き設計事務所へ足しげく訪問させて頂いております。今回も設計士とお話させて頂いた内容をお伝えします。

マンションのエントランスはマンション建築の顔

ここ最近、マンションデベロッパー様やマンションの設計を得意とする設計事務所様へ訪問する機会が増えており、様々な建材についてお話を伺っております。そこで、今回は内装装飾(建材)について伺った内容をお話したいと思います。内装用の建材では、エントランス(共用部)用と居室部分(専有部)用に大きく分かれますが、エントランスは当該マンションの顔であり、マンションデベロッパーや設計士が気に掛ける重要な部分です。
他のマンション建築にはない、より高品位な独自性や印象を与える為に、各社とも創意・工夫を凝らして設計/デザインしているのは周知の事実です。

標準仕様化とデザイントレンドの調和と融合

近年はマンションデベロッパーのマンション建築もシリーズ化が進み、ブランドも多くなってきています。富裕層向け、ファミリー向け、単身者など少人数向け、賃貸用マンション向けに大きく分かれますが、いずれも標準仕様化が進んでいます。標準仕様化は基本的には専有部分に振られる傾向にありますが、エントランス等の共有部分についても進められています。カラートレンドで言えば、ここ2~3年はモノトーン傾向にあるそうです。あまり奇をてらった配色はどうしても好き嫌いが出てしまう為、無難で万人受けする配色やデザインに落とし込むケースが増えています。そう言われてみると、落ち着いた配色やデザインの「他と同じような」マンションが増えている気がします。また、設計事務所が提案する建材についても、マンションデベロッパーには品質管理部があって、品質管理部は、かなり細かなチェックをするそうです。新しい建材を提案した場合、何故その建材を採用するのか、それを採用する事で得られるメリットはどの程度見込め、品質上の担保は確実なのか。マンションデベロッパーの品質管理部の追及はかなり手厳しく、余程の事がない限り、設計士は新たな建材選定やその提案に踏み込めない、という状況もあるそうです。

安全で快適なマンションエントランスを目指して

マンションの占有部分は当然の事ながら、エントランスで採用する建材についても、安全性(壊れにくく、居住者を傷つけない)に配慮した建材が多く採用されます。意匠性を高める主旨で内装用ガラス建材を採用したマンションエントランスでは、深夜に酔っぱらって帰宅した居住者が勢いよくぶつかって割れてしまったり、ネット通販で購入した品物を届けに来た宅配便事業者が、うっかり台車をぶつけてしまってヒビが入ってしまうケースもある。導線部分にガラス建材を採用する場合は当然ながら飛散防止用フィルムを貼る事になりますが、多少のリスクを承知の上で意匠性を優先させるか、安全性を最優先して、タイルやボードの内装仕上げにするか。何気なく目にするマンションのエントランスには、設計士の葛藤があるのかも知れません。

それでもエントランスには拘りたい

今まで挙げてきた事柄は、業界では通例になっている事ですが、設計士としては「見栄えと空間の価値向上」という面で、新しい建材選定にチャレンジしたい、というご意見も多くあります。マンションは生活空間ですので、高級な宿泊施設と同じように、とはいきませんが、今後は「これまでにないマンションエントランスのあり方」に期待したいと思います。 

【担当:相馬 義輝】  

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