大雨の頻度や強度は増加傾向。今月のテーマは「高機能排水設備」です。

近年、国内の各地で大雨による災害が発生しており、気象庁の観測データからは、1時間降水量80mm以上などの強い雨の発生頻度が1980年頃と比較して2倍程度に増えているとの解析結果が得られています。
今後、地球温暖化が進むにつれて、100年に一回、50年に一回などの極めてまれに起こる大雨の頻度や強度がどのように変わるか、「日本の気候変動2025」で新たな情報として掲載しています。

100年に一回の極端な大雨の発生頻度と強度の変化
上段:2℃上昇シナリオ及び4℃上昇シナリオにおいて各々の地球温暖化の程度(地球温暖化レベル)が見込まれるおおよその年代を示す。
中段(灰色枠):工業化以前の時点の気候で100年に一回現れる極端な大雨が、20世紀末(1981年~2010年)、各地球温暖化レベル(1.5℃、2℃、4℃上昇時)でどれくらい発生しやすくなるかを示す。
下段(薄橙色枠):20世紀末(1981年~2010年)及び各地球温暖化レベルにおける「100年に一回の大雨」となる降水量が、工業化以前の時点の気候における「100年に一回の大雨」と比べてどれくらい増加するか(強度)を示す。

出典:文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2025」

工業化以前の時点の気候で100年に一回の頻度で現れる大雨(日降水量X mmとします)は、地球温暖化が進み世界平均気温が2℃上昇した世界では100年に約2.8回の頻度に増加すると予測されています。世界平均気温が4℃上昇した世界では更に頻度が増えて、100年に約5.3回となる予測です。
また、日降水量X mmの大雨の頻度が増えて100年に一回ではなくなるということは、100年に一回の頻度で発生する大雨はX mmよりも更に強い雨になると考えられます。
世界平均気温が工業化以前より2℃上昇した世界及び4℃上昇した世界では、100年に一回発生する大雨の降水量はそれぞれ約17%及び約32%増加すると予測されています。(いずれも日本国内の平均値。)

出典:環境省ホームページ/新たに掲載した情報「100年に一回の極端な大雨や高温」
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/topics/20250327-topic-70.html#extremes

以上のように、今後も大雨の発生頻度が増加し強さも増す傾向にある一方、雨がほとんど降らない日も増えるなど、雨の降り方は極端になる傾向が続くと予測され、大雨の発生頻度や強度の増加を考慮したインフラ整備の施策が必要不可欠となります。
そこで今回は『高機能排水設備』を建材データベースサイト「BiC建材LABO」掲載製品の中からピックアップしました。

<綿半ソリューションズ株式会社>屋根改修工法 WKカバー

生産施設、保管施設における夏の暑さ、漏水、劣化に対して、操業をストップすることなく改修できるカバー工法をお勧めします。
鋸棟屋根などの谷樋部分オーバーフローによる浸水にお悩みの方は弊社独自開発のバイパス樋をお勧めします。

詳細はこちらから
https://www.bic-net.jp/k-labo/watahan_02/

<株式会社アークノハラ> 人工芝グラウンド用高速排水材「NHドレーン」

「NHドレーン」は、人工芝グラウンドへの施工に特化した高速排水を実現する、軽量排水材・排水管(ドレーン)です。
グラウンドに求められる高い排水性能で雨水などを高速で通しながら、人工芝の素材として多く使用される「プラスチック片」や充填材に使われる「ゴムチップ」などは通さない、人工芝グラウンド用高速排水材です。
「NH ドレーン」は、再生材料を70%使用しており、2019年にエコマークを取得しています。

詳細はこちらから
https://www.bic-net.jp/k-labo/arc-nohara_03/

<日之出水道機器株式会社>効率的な排水と景観性を高めた植栽帯用の排水装置 グリーンキューブドレイン

今までにない立体格子形状により、効率的な排水と景観性を両立。
鋳物の風合いが緑地空間とマッチする、植栽帯向排水格子蓋です。

詳細はこちらから
https://www.bic-net.jp/k-labo/hinode-sk_01/

月間閲覧ランキング

建材ポータルサイト「BiC建材LABO」月間閲覧数TOP3をご紹介します。(対象期間/2025.3/15~2025.4/14)

No.1|<株式会社JSP>建築用高性能断熱材 「ミラフォーム 」/「ミラフォームΛ(ラムダ)」

共に押出法ポリスチレンフォームで、発泡剤としてフロン類を使用しない
「環境に優しい断熱材」でカッターなどで容易に裁断できるので現場での
扱いやすく、施工時間短縮にも貢献しています。
省エネ法における断熱材のトップランナー制度対象商品にも選定されてい
ます。

詳細はこちらから
https://www.bic-net.jp/k-labo/jsp_01/

No.2|<株式会社ノーリツ>即出湯ポンプユニット(PQU-400WT)

複雑な設計・部品調達・施工をスッキリ解消 !
即出湯ユニットPQUの導入により、従来負担となっていた部材点数が複雑になる見積依頼や部品調達、スケジュール管理などの様々な手間を解消。設置後の管理やメンテナンスの負担も軽減されます。

詳細はこちらから
https://www.bic-net.jp/k-labo/noritz_01/

No.3|<株式会社スピングルカンパニー>アストロフェース

1天然ゴムが主原料の国産ゴムタイル。
環境にやさしくソフトな歩行感。
国内の著名な建物に多く採用頂いております。

ゴムタイル[アストロフェース]シリーズはゴムの特長を生かしつつ、特に
色彩やパターンのデザイン性を重視した商品です。

詳細はこちらから
https://www.bic-net.jp/k-labo/rubbertech_01/

BiC建材LABOは「全国建築計画情報 KJ-NET」契約企業様の取扱製品をデータベース化し、弊社取引先の約2000名の建築設計事務所、ゼネコンの設計士様に対して、最適な製品をご紹介するサービスです。
当社は40年近い建築業界でのマーケティング活動実績・全国建築計画情報 KJ-NET運用実績を基にした建築業界における様々なデータ・スキル、ネットワークを活かして、建材・設備メーカー様と建築設計士様双方のビジネスニーズをマッチングさせるお手伝いをいたします。
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