スポットクーラーの市場

2024年も桜の季節が過ぎ、これから青葉の初夏を迎えます。昨年は猛暑日が続き、私は日々の暑さ対策で自宅のエアコンをフル稼働させていた記憶が鮮明に残っておりますが、皆様は如何だったでしょうか。
さて、今回はこれから初夏・夏を迎えるにあたり、「スポットクーラー」について考察してみたいと思います。住宅用/非住宅用のエアコンは移設する必要がほぼ無い為、据え付け工事を行う事が多いのですが、容易に移設させる事が出来る「スポットクーラー」の商品特性や市場規模推移について説明します。

スポットクーラーのヒートポンプ技術とは

スポットクーラーはその名の通り、必要な場所へ移設して使用出来る、簡易的なエアコンです。エアコンはヒートポンプ技術を使用して稼働させますが、意外と知っているようで知らない方も多い「ヒートポンプ技術」について簡単に説明します。ヒートポンプはその名の通り、「熱を汲み取る」を指す言葉で、更に言うと「熱を移動させる」技術です。簡単に言えば、夏に暑い室内でエアコンを使うと、室内に溜まった空気中の熱を汲み取って室外に排出する為、室内が冷えます。エアコンの室外機から熱風がでるのはこの為です。逆に、冬に寒い室内でエアコンを使うと、室外の熱を室外機を通して集めて圧縮し、室内に送り込みます。冬場のエアコンがあまり暖まらないと感じる方も多いと思いますが、そもそも冬の屋外(大気)には熱が少なく、それらを汲み取る事が困難です。コンプレッサー(国産/海外製)や冷媒(CO2等の自然冷媒、R410A、R32等の新冷媒)によって性能も変わりますが、ヒートポンプ技術とは大まかにそういった技術を指します。

スポットクーラーの市場規模推移

 

スポットクーラーをはじめ、冷凍/空調機について取り纏めている(一社)日本冷凍空調工業会は2020年までのスポットクーラーの国内出荷実績数をHP上で公開しています。
上記のグラフでは、2019年に74,000台程度まで急拡大し、2020年は60,000台程度まで減少、以降は横ばいで推移しています。2022年度のスポットクーラーの出荷数としては、59,371台(前年比100.5%)としていますが、この数字を以って正しい市場規模という事は言えません。この統計は会員企業の申告数のみだからです。また、工業会が事業者に対して直接的に調査や情報交換を行う事自体もカルテルの疑いを掛けられる事から、近年は調査そのものを外注して、数字だけ公表する事も多くなっています。

アウトサイダーも含めた実際の市場規模推移を

 

上記のグラフは2017年までで、上記と同じ時系列ではありませんが、工業会の市場規模推移を踏まえ、統計対象外のメーカーも含めた弊社調査の市場規模推移です。スポットクーラーのメーカーでは工業会に加盟していない古参の専業メーカーがあり、その他にも幾つかメーカーが存在します。それらメーカーがOEM供給している数字を除いて考えると、工業会の数字と大きく変わってきます。如何に正しい市場規模を捉える事が必要かが、新規事業開発や新商品企画の契機や商品を上市する際の判断ポイントになります。

スポットクーラーの市場規模は安定推移

スポットクーラー市場は近年に猛暑の年が続き、2019年まで急拡大しました。2020年以降は需要が一巡したものの、従業員の健康配慮もあって、据え置きのエアコン設置がしにくい工事現場や簡易的な店舗、駅舎内で多く使用されます。リーズナブルな価格も相まって、市場は安定推移しています。BiCはこのような市場規模推移調査で御社のマーケティング活動をサポートします。【相馬 義輝】

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