商品企画は市場調査と遊び心を大切に

今まで、多くの方に支えられたきたが、その中でも特にお世話になった人物(K氏)について話をしたいと思う。K氏と知り合ったのは40年前。K氏は大手ゴムメーカーの化工品開発部に所属し、風貌は中肉中背。顔の肌つやは良く、性格は、どちらかというとせっかちで、忌憚なくはっきりと物を言い、メーカーの開発者というよりも小さな町工場の社長のような人物である。10年前に、大手ゴムメーカーを定年退職し、現在は、中小企業診断士の資格を所得し経営コンサルタントを行っている。

K氏の抱えていた商品開発テーマは、樹脂成型技術、ゴム成型技術を基盤とした製品が多く、工業用品(ホース・防振ゴム・伝道ベルトなど)、海洋商品(防舷材・オイルフェンスなど)、空圧ロボット、タイヤチェーン、24時間風呂、浄水器、生ごみ処理機、建材、住宅設備機器などと幅広い。K氏が商品企画をする際に重要視していたのは調査であり、“商品企画を中途半端にすれば良い商品を作れないし売れない。商品企画をするには市場調査、競合調査、消費者調査が絶対必要”と常々言っており、お陰様で、頻繁に調査発注をして頂きました。

それだけに、調査に対しては厳しかったですね。商品企画には欠かせない調査ですから厳しいのは当然。調査に疑問が有れば何度もやり直し。そのおかげで、調査力はアップ、商品企画の進め方までも教わりました。でも、教わったのは、仕事だけでなく遊びも教わりました。忘れられない遊びがウィンドサーフィンです。なぜ、ウィンドサーフィンか。
それは、当時、新規事業のための商品企画プロジェクトを推進しており、私も調査担当者としてプロジェクトに参加。テーマは『樹脂・ゴムを素材にしたもの』×『遊び感覚で楽しめるもの』で、そこで取り組んだのが、ウィンドサーフィンを疑似体験できるスポーツマシンの開発でした。
どんなモノかと言うと、ウィンドサーフィンボードの下に空気圧装置を設置し、波のうねりのような動きに合わせてウィンドサーフィンボードを自由にコントロールできる。ウィンドサーフィンの疑似体験出来るマシン。このアイデアはK氏のアイデアであり、K氏がウィンドサーフィンを趣味としていたことで生まれたアイデアでした。

写真はイメージ

ある日突然K氏の提案で、“伊藤君、ウィンドサーフィンの商品企画をするなら、実際に体験しなきゃ”と言われ、湘南の江の島へ行くことに。江の島で、私がウィンドサーフィンをするとは夢にも思ってなかったので、ビックリ。季節はまだ肌寒い4月。ボードやウェットスーツはレンタル。ウェットスーツに着替えたものの、日焼けしていない、筋肉が衰えた身体にウェットスーツは似合わない。そして実際に、ボードに乗る練習を何度か繰り返し帆を持って進むのは10mが限界。良い経験をさせた頂きました。K氏曰く“商品企画をするには遊びを忘れては良いアイデアは生まれない。何事も経験することが大切だよ“、その言葉、今も大切にしています。

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