フィールド調査は暗黙知を知ること!

調査には、郵送アンケート調査、グループインタビュー調査、電話調査、WEB調査、など多くの種類があるが、弊社が得意にしているのはフィールド調査である。勿論、目的に応じて調査の種類を使い分けているが、圧倒的にフィールド調査が多い。フィールド調査とは、調査先の担当者へ直接面接調査を行い、調査項目に従ってヒヤリングを実施すること。フィールド調査が難しいのは、如何に調査先の担当者とアポイントがとれるかである。アポイントをとるには、調査先の担当者に、それなりのメリットが無ければ会うのは難しい。それが出来るのは創立40年を迎える経験とスキル、ネットワークがあるからだと思っている。

フィールド調査が多い理由は、WEB調査や郵送アンケート調査よりも、絞られた深い情報を知りたい。調査項目以外の内容を知りたい。要するに形式知よりも暗黙知を知ることが出来るのがフィールド調査であると言いたい。ニーズが多様化し、顧客が見えない時代だからこそ、フィールド調査の問い合わせが多いと考える。当然、暗黙知を導き出すリサーチャーのヒヤリング能力も問われてくるのは言うまでもない。フィールド調査の多くは、新商品のニーズ評価調査。商品の関心度調査(サンプル持参)。カタログの評価調査。競合商品の購入要因調査。自社商品の課題発見調査、などがある。

例えば、商品の関心度調査は、何処に関心を持ったのか、色合いなのか、デザインなのか、サイズ感なのか、性能なのか。それ以外なのか。関心を持った背景はどうなのか、現在抱えている物件に合うから関心を持ったのか、過去の物件に合うから関心を持ったのか。競合品よりも優れているから関心を持ったのか、また、回答者の部門や役職によっても回答は違ってくる。自社商品の課題発見調査も同じである。商品に課題があるのか、サービスに課題があるのか、営業担当者に課題があるのかは、調査企画を立案する段階ではおおまかにしか分からない。それらを深く知るのが暗黙知のフィールド調査である。

フィールド調査の難儀なことは、調査先の担当者(キーマン)と如何にアポイントをとれるか、調査先の担当者が正直に質問に回答してくれるのか、暗黙知を導きだせることができるのかであり、如何に調査回答者に気に入られるかが重要である。その為には、第一印象が大切であり、服装、挨拶の仕方、顔つき、目つき、態度などに気を使う必要がある。また好意を持ってもらう為に、相手のしぐさ、表情あるいは動作を真似る心理学「ミラーリング効果(同調効果)」を考えるようにしている。勿論、業界や商品の知識を知っておくことは最低条件である。

暗黙知のフィールド調査は、熱く話す人、静かに話す人、淡々と話す人、声の高い人、声の低い人、その話し方やしぐさで、その人を知るのが面白い。私の経験だが、声の高い人は、オープンに話をしてくれるが、声の低い人は、質問に対する回答以外あまり話をしてくれない。フィールド調査は、心理戦でいろいろな人と出会えるので実に面白い。

カテゴリー弊社が収集・分析した建設業界に関するデータや市場動向の情報、ちょっと一息タイムにご覧いただけるコラムなど建設関連の情報収集に役立つコンテンツを集めたライブラリーです
全国建築計画物件情報「KJ-NET」概要
全国建築計画物件情報「KJ-NET」基本活用編
TOP