新型コロナウイルスの感染拡大により日本経済が深刻な打撃を被る中にあって、大きく拡大した市場が存在しますが、今回はその代表的な商品の一つである空気清浄機について取り上げたいと思います。
空気清浄機の2020年出荷実績は大幅増

日本電機工業会の統計によると、2019年度の空気清浄機の国内出荷台数は2,030千台、54,549百万円でしたが、翌2020年度は数量ベースで対前期比63.9%増の3,324千台、金額ベースで同77.9%増の97,032百万円と大幅な伸長が見込まれています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅時間の増加で巣ごもり需要が伸びたこと、室内における空気の質に対する消費者の関心が高まったこと等が大幅増の背景にあるとされています。また政府が経済対策として、一人10万円を支給する特別定額給付金も販売を後押ししたと考えられます。
例年、空気清浄機は花粉と乾燥対策のニーズが高まる時期に需要が増加しますが、2020年は常に売れていたと指摘する向きもあり、その意味では2020年は空気清浄機市場にとって異例の年といえるかもしれません。
空気清浄機は高額品が好調
特筆すべきは、数量と比較し金額ベースの伸びが上回っている点が挙げられます。すなわち機能に優れる高価格帯のモデルが好調に推移していることが統計から窺えます。
空気清浄機は新型コロナウイルス感染症対策上、換気を補完する目的で設置するものと位置付けられますが、実際にはセンサーや人工知能(AI)を用いた商品や超微粒子の除去技術、本体内部の清潔性に優れる等の高機能商品に人気が集まり、あるメーカーは「機能に優れる高価格帯商品ほど売れている」と指摘しているほどです。
市場の変化をビジネスチャンスと捉え、データリサーチの活用を
2020年は、多くの人が空気についてこれだけ考えた年はないと指摘するくらい空気清浄機が売れた年とされます。粒子状物質であるPM2.5の問題が話題となった2012~2013年にも空気清浄機が売れましたが2020年度はそれを超える年になりそうです。 2021年は2020年の反動もあり販売量は減少すると思われますが、空気の質に対する関心度は、今後も引き続き高水準で推移すると考えられます。この機会をビジネスチャンスと捉え、新たな商機を発掘する為にも、弊社のデータリサーチをご活用ください。
(鈴木和雄)
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