難易度が高い調査が礎を作った!

弊社の実績は、KJ―NETを含めたデータ関連が70%以上で、残り30%が調査関連。
調査案件のテーマは、設立時(1983年)から比べると変化しているが、今日までの案件数は、約2,500以上の案件を数える。その調査案件から失敗した調査、成功した調査、など多くを学んできたが、そのなかでも、難易度が高く、精度が要求される忘れられない調査がある。弊社の礎を作った調査と言っても良いと思う。調査は毎年1回。調査期間は4ヵ月間。予算は2千万円。調査対象地域は全国。20年間続いた調査である(現在は終了)。

それは、「全国事業所別・展示場別の人員体制と受注戸数」を調査分析すること。クライアントは大手ハウスメーカーで、目的は販売戦略の立案のために、競合メーカー6社の動向を調査。調査手法は、現地面接調査、アンケート郵送調査、電話確認調査の採用。現地面接調査と言っても、全国だから弊社だけでは対応できず、北海道、東北、関東、中部、近畿、中四国、九州と対象地域を7ブロックに分けて、そのブロックの調査機関に一部調査を委託。大変困難を極めた調査でした。

その1。調査項目の難易度が高い。
とにかく調査項目の難易度が高い。その調査項目とは、競合6社のメーカーごとに各事業所の体制、各展示場のモデルハウス名、住宅契約者数、住宅契約者の属性、住宅契約者の区分(新築・建替え・住替え/土地あり・土地なし)、住宅契約者の世帯数(1世帯・2世帯・3世帯)、などを調査。競合ハウスメーカーごとに全国各事業所別に調査をしなければならない。どう考えても、一つの調査手法では答えが出ない。答えを出すためには、何らかの仕掛けを作らなければならない。

その2。調査活動の仕掛けづくり。
その仕掛け(調査手法)とは、まずは競合メーカー6社の各事業者の責任者の氏名を電話で確認しアンケートの郵送を行う。アンケートのテーマは「全国住宅契約者の現状と今後の実態調査」として郵送。その回収率は、事前に氏名を伺ってアンケートの趣旨を伝えてあったので、約35%の回収率。回収できなかった事業所へは、覆面調査(ミステリーショッパー)を採用。それでも調査が不十分な場合は、調査員が、各事業所へ直接インタビューに伺った。この調査で養った調査スキルや経験は大きい。

その3。調査活動の体制づくり。
競合メーカー6社の全国事業者調査。弊社1社だけでは対応できない。北海道、東北、関東、中部、近畿、中四国、九州と対象地域を7ブロックに分けて、そのブロックの調査機関を見つけ出し一部調査を委託した。調査機関は、新聞社系、広告代理店系、コンサル系、信用調査系があり、その中から、今回の調査目的と調査項目を理解してくれた調査機関に調査を一部委託。弊社は関東ブロックの調査と全体管理、委託した調査結果の精度・分析を担当。この調査で知りえた外部の調査機関とのネットワークは、今でも繋がっている。

最後に、委託した外部調査機関から届いた膨大な情報や報告書を、地域別の新築住宅建築着工戸数や地域別の住宅不動産情報、などと比較分析を行い精度を追求。最後まで気が抜けない調査でした。大変な調査でしたが、これら一連の調査活動の経験が弊社の礎を作ったと言っても過言ではないと思っています。

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