KJ-NETデータから見る2020年次の竣工状況

新型コロナウィルスが働き方や生活様式の在り方を激変させた2020年も終わろうとしている。今回は、竣工状況を建物用途別にKJ-NETデータから2019年と2020年を比較してみたい。

2020年次における延床面積の竣工状況(5用途)

建物用途別でみる2020年の竣工延床面積傾向

工業・流通(主なカテゴリー:工場、流通センター、倉庫など) 2019年と比較して0.49%増

「物流施設」が占めるウェイトが多く、50,000㎡以上の建物が31件となり、その内、首都圏が23件を占めている。

商業(主なカテゴリー:店舗、宿泊施設、レジャー施設など)2019年と比較して5.6%増

店舗については、10,000㎡以上の建物は2019年と比較して減少傾向でであるが、中規模物件が増加傾向にある。
宿泊施設については、2019年と比較して減少傾向。

事務所(主なカテゴリー:オフィスビル、研究施設など)2019年と比較して4.35%増

オフィスビルは、2019年と比較して首都圏が増加傾向、中部圏・近畿圏に対しては、減少傾向。

教育(主なカテゴリー:幼・保育園、小中高、大学など)2019年と比較して33.76%増

幼・保育園では3都市圏全てで減少傾向であったのに対し、大学関連施設では首都・近畿圏で増加傾向となった。

福祉(主なカテゴリー:養護施設、福祉施設、社会福祉施設など)2019年と比較して1.95%減

3都市圏とも減少傾向。福祉施設は、2019年と比較して微増傾向。養護施設(高齢者施設、障がい者支援施設など)は微減傾向となった。

2020年次の竣工データから見えること

竣工状況では2019年を3都市圏で上回る結果となった。現時点でも2021年における事務所、物流センターの需要は好調の様子だが実績がどのように推移するかを追って、今後も調査していく。

【担当:西浦政朋】  

<延床面積算出条件> 弊社配信サービス「全国建築計画物件情報KJ-NET」より 
 ①2020年12月10日配信時点のデータ       ②竣工月:2019年1~12月、2020年1~12月  ③延床面積:空欄の物件は対象外
 ④進捗:実施設計・設計完了・着工・竣工のみ   ⑤工事分類:新築・改築・増築のみ
 ⑥各都市圏の分類:首都圏=東京・神奈川・埼玉・千葉、中部圏=愛知・静岡・岐阜・三重、近畿圏=大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良・和歌山
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