10月の台風19号は各地で河川の氾濫、決壊などの被害をもたらしました。河川関連工事は2019年4月~10月で工事件数1,152件のうち、ICT活用工事が886件(D-NET集計)と盛んな工種でもあります。
今回は、河川関連工事について知る上で荒川知水資料館、岩淵水門を見学しました。
岩淵水門(青)・旧岩淵水門(赤)

岩淵水門は荒川と隅田川を仕切る水門。台風19号による増水で12年ぶりに全門が閉門し、隅田川の氾濫を防ぎました。また、近くにある旧岩淵水門は現在は運用されていませんが、東京都選定歴史的建造物として地域から親しまれています。旧水門付近では流木などの漂着物が溜まっていたり、増水による5~10cm程度の泥の堆積や、根元から折れてしまった鉄柱など台風の爪痕が残っていました。
荒川“知”水資料館
館内は荒川流域の歴史や荒川放水路の建設の経緯など、荒川の周辺情報を得ることができます。特に荒川放水路が出来る前の水害は甚大で、下流域である両国周辺では、建物2階まで浸水したとのことです。
また、台風19号による岩淵水門の閉門に関する資料も掲示されており、興味深く見学できました。
今回の台風で土木や治水がクローズアップされたこともあり、見学客は多く関心度も高い様子でした。荒川知水資料館、『水を知り』に行かれてはいかがでしょうか。

荒川放水路工事の展示を通じて思う
荒川放水路の工事は、1911年に着手し関連工事を含めると1930年に完成した大規模プロジェクトです。当時は道具や建機が充実していないこともあり、マンパワーで押し切った側面がありましたが、現代では人手不足により、当時のように局所的に人を投入することが難しいです。 台風を始め災害が頻発する昨今では、復旧・復興が終わるまで次の災害は待ってくれません。そのため、人に代わって行うICT活用工事がもっと必要になると感じました。
荒川知水資料館(東京都北区志茂 5-41-1)※入場料 無料 http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage_index007.html
(片岡 優介)
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