潜入!外郭放水路

今回は、国土交通省が推進している『インフラツーリズム』の一つ、埼玉県春日部の『首都圏外郭放水路』の見学会に参加して来ました。インフラツーリズムとは、橋やダムなどのインフラ、土木景観を観光資源と位置づけ、それらを目的とした旅行を目指すものです。

外郭放水路とは

水害の多かった中川流域の洪水被害軽減の為に作られた治水施設。周辺河川の増水時に水を貯留し、江戸川に排水する仕組みで、5つの立抗とそれを結ぶトンネル、調圧水槽、排水ポンプで構成されています。総延長6.3km。1993年3月着工、2006年6月完成。

全体図
調圧水槽

階段を地下約20m下ると、ひんやりとしつつも湿度の高い独特の空気感で迎えられました。そこには別世界の様な空間が広がっています。整然と柱が並ぶスケールに圧倒。調圧水槽は高さ18m・長さ177m・幅78mの巨大な水槽、ポンプ運転の安定と水圧調整の為の施設です。ガイドさん曰く「施設稼働時にはその18mの高さにまで水が達することが珍しくない」とのこと。施設使用時に堆積した泥などは天井の開口部からブルドーザーを搬入して清掃するそうです。

立抗

見学したのは第一立抗。こちらに各河川から溢れた水が蓄えられ、さらに調圧水槽に水が流れ込む仕組みとなっています。深さが72mもあり、見下ろすと吸い込まれてしまうような迫力があります。同じ高所からの眺めでも、地上の高層ビルなどから見下ろすのとはまた違う独特の感覚でした。是非体験してみて欲しい。

土木の役割

近年豪雨災害が増えている状況です。昨年の『平成30年7月豪雨』が記憶に新しいですし、D-NETでも災害に対する事前の対策工事・災害後の復旧工事の情報を多く配信していました。今回、豪雨災害に対し効果を発揮している施設を見学できたことは、見た目の派手さ以上に土木の役割を実感させられるものになりました。 防災・減災の必要性から、同様の施設が計画・建設される際はICTが活用されるのではないかと考えます。弊社ではD-NET含めICT活用・i-Construction関連情報の収集と発信を続けて参ります。

(片岡 優介)

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