KJ-NETでみる2020年度の竣工状況

新型コロナウィルスによる影響が大きかった2020年度、竣工の状況をKJ-NETの用途別で分析した。

2020年度における延床面積・地域別の竣工状況(3都市圏・5用途)

過去にとりあげた5つの非住宅市場を3商圏で2019年度と比較。

2020年度の竣工延床面積傾向

工業・流通(主なカテゴリー:工場、流通センター、倉庫など) 2019年度と比較して8.02%減

「物流施設」のウェイトが約70%を占めており、50,000㎡以上の建物が2019年度の29件であったが、2020年度では24件(首都圏16件、近畿件6件、中部圏2件)と減少している。

商業(主なカテゴリー:店舗、宿泊施設、レジャー施設など)2019年と比較して24.89%減

「店舗」と「宿泊施設」が2019年度から20%超の減少。1物件あたりの平均延床面積でも減少しており、小規模化の傾向もみられた。

事務所(主なカテゴリー:オフィスビル、研究施設など)2019年と比較して54.91%増

「オフィスビル」のウェイトが約70%を占めており、10,000㎡以上の建物が2019年度では20件、2020年度では29件と増加、1件あたりの平均延床面積でも増加。

教育(主なカテゴリー:幼・保育園、小中高、大学など)2019年と比較して20.17%増

「幼・保育園」は減少傾向であったのに対し、「小・中・高校」・「大学」では件数・延床面積ともに増加傾向となった。「幼・保育園」では増加していたのに対し、「小・中・高校」・「大学」などでは減少となった。

福祉(主なカテゴリー:養護施設、福祉施設、社会福祉施設など)2019年と比較して7.56%減

「養護施設」が70%以上のウェイトを占めている。物件数は増加しているが、延床面積は減少しており、全体として微減傾向となっている。

2020年度の竣工データから見えること

2019年度と比較すると増減が著しい用途が多く、特に商業施設の減少と事務所の増加が目立った。2021年度でもこの傾向が続いていくのか、引き続き注目していく。

【担当:西浦政朋】

<延床面積算出条件> 弊社配信サービス「全国建築計画物件情報KJ-NET」より
①2021年4月10日配信時点のデータ ②竣工月:2019年4月~2020年3月、2020年4月~2021年3月
③延床面積:空欄の物件は対象外④進捗:実施設計・設計完了・着工・竣工のみ ⑤工事分類:新築・改築・増築のみ
⑥各都市圏の分類:首都圏=東京・神奈川・埼玉・千葉、中部圏=愛知・静岡・岐阜・三重、近畿圏=大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良・和歌山
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