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土木の本紹介『空想地図帳』

子供の頃大判の紙に道や川を引き、どこでもない場所の地図を描いたことはないでしょうか?今回はそんな「空想の地図」の本をご紹介。土木だけでなく建物や都市計画にも関わる内容となっています。

空想地図を読み解く

イントロダクションとして様々な作家の空想地図16種類を紹介している。実際の地図と同様に縮尺や記載内容などで種類があるようにパターンがあり面白い。都市名、地名、川や山など細かく設定され、勿論命名もされている。由来なども、大きな寺社から取られていたりなど歴史的な設定も考えられているものもある。中には実際の土地と地続きになっていたりする「半空想」の地図などもありアイデアの面白さに興味が尽きない。

描き換え、変遷の過程さえも面白い

次には著者が製作している「中村市」の描き換えの解説だ。初期の試行錯誤からある程度固まった部分のリアリティを突き詰めていく過程も面白い…例えば一部を変えると他方で矛盾が起きたりと、有機的な街の連動性が悩みになるという。また地形、歴史、都市計画の各専門家を交えて修正していく企画もある。土木的には川の経路や幅、標高や地盤の固さなどにも言及されており、空想地図の作成は高度な知的遊戯だと感じた。

空想地図を描いてみる

「空想地図を描いてみる」と題し地図を描くガイドも掲載されている。実際に描く描かないに関わらず興味深い内容になっている。例えば「傾斜地や宅地造成などの観点からどの程度の傾斜角度であれば宅地ができ易いのか」という拘るポイントを示している。

面白さが読み手で変わる

リアルな知識を踏まえて描かれた空想地図。読み手も都市計画や地形など建設・土木に纏わる知識を備えて読むと面白さが増す内容だと思いました。当レポートの読者様にぴったりな一冊。読書の秋にいかがでしょうか。

【そういえば…】『建築レポート』2022年3月号の当コーナーにてご紹介しました、
『日常の絶景 知ってる街の、知らない見方』が原案となり、9月からテレビ東京系でドラマ化されています。
ゆったり土木構造物を鑑賞する個性派ドラマとなっていますよ!

(担当:片岡 優介)

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