調査物語

新居の婚活マッチング

国内のオンライン恋活・婚活マッチングサービスの市場規模は年々増加しており、2022年911億円、2023年1077億円、2024年1264億円、2026年には1657億円と言われている。マッチングアプリを利用する理由は「多くの人と出会えるから」「希望の条件で相手をさがせるから」「普段の生活では接点のない人と出会えるから」で、新しい出会いを求めていることが分かる。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ)

そんな中、新しいマッチングサービスが話題を集めている。
それは、住宅大手のオープンハウスグループが1月に始めたマッチングサービスである。自分の希望する戸建やマンションなど住みたい家の条件を登録すると、その条件に合った人と出会うことが出来るサービス。結婚をきっかけに家を購入する人は多いが、大きな買い物だけに価値観のズレが問題になることもある。理想の生活が似た同士をマッチングし、将来の住宅につなげるのが狙い。

サービス名は「婚家結(こんいえむすび)」。通常のマッチングサービスとは異なり、登録するのは「今の住まいが賃貸か持ち家か」や毎月の家賃など。顔写真や学歴、年収などは登録せず、希望する家の条件のみを頼りにマッチングする。

「住まいは買ってあげたいか、買って欲しいか、一緒に買いたいか」「立地と間取りと価格、どれを重要視するか」「希望価格帯」「住みたい地域」など、条件を選ぶと、オープンハウスグループの担当者が無料で合う相手を探してくれる。マッチングした場合、双方の条件に合う「理想の住まい」の内見で相手と対面するという流れだ。
条件が一致する相手がいれば早いと即日でマッチングすることもある。

初対面の相手といきなり新居の内見に行くのはハードルが高いようにも感じるが、不動産に精通したアドバイザーが案内するため、2人で会うより案外気が楽かもしれないとみている。広告などは一切出していないが、滑り出しは好調のようだ。住宅メーカーのマッチングサービスの運営は珍しいが、20~30歳代を中心に利用が伸びている。登録者の7割強を男性が占めている。

開発したきっかけは営業からの声だった。内見では新婚のカップルが多いが、家に関する考え方が合わずに喧嘩になることが少なくない。最悪の場合は別れてしまうこともあるとの悩みが現場から出ていた。家に関する価値観のズレを解消するため、交際前から希望の住まいや生活スタイルをマッチングしてはどうかとの意見が出たことから、開発に着手した。

サービスは中長期の需要に照準を合わせる。結婚を契機に家を買う人は依然として多い。もし交際が順調に進んで新居を検討するときに一番に思い出してもらえるメーカーになればと考えている。もしマッチングした相手とうまくいかないとしても、家だけ気に入ってくれる可能性もある。
現在は担当者が住宅条件を基にマッチングさせているが、利用者が増えてくればアルゴリズムを開発するなど、機能の拡充を検討する。家探しから始める婚活の可能性は、ますます広がりそうだ。
(日経MJより)

オープンハウスHP写真より

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