金属折板屋根の市場

早いもので2024年も残すところあと僅かとなり、2025年を迎えようとしております。2024年は元日から能登半島地震、後の大雨による水害発災には心を痛めるばかりですが、その他にもパリ五輪、東京都知事選、自民党総裁選など様々な事がありました。また、「2024年問題(働き方改革関連法案)」による物流業界の変容も記憶に新しい所です。
今回は2024年問題にも関連し、倉庫でも多く採用されている「金属折板屋根の市場」について見ていきます。

金属屋根の80%が折板屋根

金属屋根は、住宅/非住宅を問わずに使用される「金属を素材とする屋根」の総称で、様々な種類があります。今回は倉庫や工場向けの金属屋根材(非住宅用途向けの金属屋根)として多く使用されている「金属折板屋根」を調べてみます。「折板屋根」とは、横から見ると折れ曲がった形状をしている屋根材である事から、そう呼ばれています。倉庫や工場向けの金属屋根は、「陸(デッキ)屋根」と「折板屋根」に大別されますが、80%程度を「折板屋根」が占めています。また、折板屋根には「シングル」と「ダブル」に分かれていますが、70%程度がダブル折板屋根となります。
2023年における非住宅用途の金属屋根の市場規模は53,000千㎡であり、倉庫や工場以外にも店舗にも使用されています。下図は非住宅用途の金属屋根の市場を図形化したものです。

なぜ折板屋根が多く採用されるのか

非住宅用途の金属屋根では、多くの建築で折板屋根が採用されていますが、そもそも倉庫や工場はS造建築が多く、折板屋根のタイトフレームが施工しやすい事、ガルバリウム鋼板を使用して耐久性が高い事、コストパフォーマンスにも優れる事が挙げられます。また、折板屋根の工法は大きく「重ね工法」、「ハゼ締め工法」、「嵌合工法」の3種類に分類されますが、圧倒的に多いのは「ハゼ締め工法」となっています。仕上げの見栄えも良く、施工性とのバランスに優れる「ハゼ締め工法」は業界のスタンダードになっています。

ダブル折板屋根の採用が進む

折板屋根を上葺きと下葺きに分けて二重にし、中空部分に密度10K程度のグラスウールを詰めて断熱性を付与したものが「ダブル折板屋根」です。近年は物流倉庫の建築ラッシュが続いて、物流倉庫内で働く人も増加しました。夏場は暑く、冬は寒い倉庫内で少しでも作業快適性を高める為にダブル折板屋根を採用するケースが増えています。就労中の作業環境を改善しなければ、従業員離れにもなりかねません。設計時は、人がいる高さ(居留空間である地上2~3m程度)だけを快適にする手法や、スポット空調も併せて実践されているのが実情です。

(担当:相馬 義輝)

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