7月のこの猛暑、まるでサウナにいるような、サハラ砂漠にいるような(行った事は無いが)、耐えがたい猛暑が続いている。この猛暑になる原因の一つに建築物との関連性がある。かつて弊社が調査した「都市のヒートアイランド現象から求められる関連資材(2014年調査)」の報告書によると、この100年で、東京は年間の平均気温が約3度上がり、その内の2度前後がヒートアイランド現象によるらしい。
ヒートアイランド現象が何故起こるのか。その大きな理由は、車やエアコン等の排熱とコンクリート建築物やアスファルト舗装の影響が大きいとされている。特に、街がコンクリートやアスファルトで覆われると、それらが暑さをため込んで、熱くなった分だけ地表の温度が上がってしまう。首都大学東京大学院都市環境科学研究科の高橋日出男教授によると、“東京は空が狭い。地面から空が見える割合、「天空率」を都内で調べたところ、特に日本橋から銀座にかけてのエリアに中・高層建築物が密集し、空が見えにくかった。こうしたエリアは、いくつも湯たんぽに囲まれているようなものだ”と言っている。真夏に湯たんぽを抱えて寝られるわけがない。
このヒートランド現象の対策として、国土交通省は、屋上緑化、壁面緑化、緑のカーテン等の推進。低炭素まちづくりや省エネルギー建築物の促進による人工排熱の低減。下水再生水の利用による地表面被覆の改善。打ち水や張り水(東京駅前)の実施。そして、地域によってはミストやグリーンインフラを推奨している。グリーンインフラは、都市計画において、天候・土壌・植物など自然のはたらきを積極的に活用した道路や緑化公園を設けてヒートアイランド現象等を緩和させる新たなストラクチャーである。是非是非、この猛暑対策に熱中症対策にグリーンインフラを加速させて欲しい。