来場者約18万人を数える国内最大の東京インターナショナル・ギフトショーが、2019年9月3日~6日の4日間東京ビックサイトで開催。そのギフトショー内に設けられた「第6回LIFE×DESIGN展示会」の会場で、9月4日(水)の11時~12時の1時間、『リノベーション市場(住宅)とリノベーション建材』についてセミナーを行いました。
参加申込者数は約80名。参加者はメーカー、施工会社、販売店、一般消費者。
アンケート結果は、皆さん概ね満足との事でホッとしました。そのセミナーについて説明したいと思う。

以前からストック建築の推進として、リノベーション、コンバージョン等の言葉は使われてきたが、特に、ここ数何前から、リノベーション住宅の言葉を良く耳にする。その理由は、ストック住宅が増えている事、高齢化世代の増加、家族構成の変化、働き方の変化から、住宅に対する意識が変化しているからだと思う。因みに、2018年のリノベーション住宅の市場規模は、約1750億円で、3年前と比べて約400億円も市場が伸びている。
“リノベーション業者のデータが欲しい”“リノベーションに求める建材や設備を知りたい”等の問合せも増えている。
そこで、リニューアルやリフォームの言葉の違いを整理してみる。リフォーム(Reform)とは、傷んだ箇所の修繕。リニューアル(Renewal)は、部分的な復旧(耐震補強等)。リモデル(Remodel)は、間取りの変更。言葉の意味は分かるが、どこからがリフォームでリニューアルなのか線引きが難しい。
一方、リノべーション(Renovation)とは、「既存の建物に大規模な工事を行うことで、住まいの性能を新築の状態よりも向上させて価値を高める」と建築用語では説明。要するに、リノべーションとは、リフォーム等全てを総称した言葉であると私は解釈している。
もっと分かり易く面白く言えば、リフォームは「しみ隠しのお化粧」。リニューアルは「一部分のプチ整形」。リモデルは「顔全体の整形」。そしてリノベーションは、顔から身体から健康状態まで、全てを整える。そう解釈した方が分かりやすい。それでは、リノベーションやリフォームの違いを施主がどこまで理解しているのだろうか。リノベーションマンションを購入した施主へ調査を行った結果、「リノベーション物件を購入したのにリフォーム物件だった」と回答した方が約70%を占め、はっきりと「リノベーション物件だった」と回答した方は、10%未満にしか過ぎなかった。予想通り、リノベーションを理解している施主は少なかった。
その様な結果になるのは、リノベーションデザインやリノベーション技術が創り上げられていないからで、例えば、リノベーションデザインは、価値のある資材や設備を廃棄せず現代風にデザインを整える。リノベーション技術は、古い資材を壊さず耐震対応や省エネ対応として可能な範囲取り入れる。その様な技術の工夫が挙げられる。と考えると、リノベーション住宅の価値を高めるのは、古い住宅の構造や使われてきた資材、設備に価値があるのか、周辺の立地環境に価値があるのか、リノベーションする住宅を事前に調べる必要がある。なぜなら、リノベーションする施主は、自然回帰や温故知新を意識している方が多く、懐かしい健康的な暮らし方を、住まいに描いているからである。そんなセミナーでした。