築20年以上の建物と施主を探せ

名古屋市北区名城線黒川駅近くの2DKウイークリーマンションに着いたのが11時。
不動産屋から鍵を預かり、1ヵ月分の荷物を部屋に置いて、近くの蕎麦屋で昼食をとり、13時に名古屋駅近くのクライアントオフィスにて、担当役員に挨拶とスケジュールの打ち合わせ。「明日から仕事にとりかかります。宜しくお願いします」と挨拶をした後、直ぐにウイクリーマンションに戻り、15時から私と一緒に同行した弊社担当者1名と現地でリクルートした調査員5名、そして私を含めて合計7名で打ち合わせ。名古屋市北区の大きな住宅地図をテーブルに広げて。

この仕事、けっこう大変でした。テーマは『名古屋市北区内の準防火地域に建っている築20年以上の建築物と施主を探せ』で、調査目的は、築20年以上の建物と施主を探して、その施主に新しい集合住宅を提案するハウスメーカーからの案件である。調査条件は、4m幅以上の道路沿いに面した、低層アパート、店舗、工場、倉庫、長屋、等が対象で、敷地面積が250㎡以上である事。この目的と条件を達成するには、段階的に調査を進める必要性があり、調査期間は2ヵ月間。投下人員は現場と管理で延べ10名。そんな案件でした。 

作業ステップとして、1ステップは、対象建物の総棟数を調査。2ステップは、総棟数の現地目視調査。3ステップは、現地の法務局調査。1ステップは、実働1週間かけて、東京オフィスにて、名古屋市北区の住宅地図を広げ、調査条件に該当する建物に赤丸を付けて行く。はっきりは覚えていないが、対象建物は、約600棟数はあったと思う。

大変だったのは、2ステップの現地目視作業である。実働約2週間。
黒川駅近くのウイークリーマンションを借りたのは、その600棟数が、築20年以上の建物かどうかを検証する為で、この作業に苦労した。まず、赤丸を付けてある北区の住宅地図を広げ、現地でリクルートした調査員の意見を聞きながら、それぞれの担当地域と1日に調査できる件数を確認。作業は、担当者全員が自転車。私と弊社担当者もレンタル自転車。活動時期が寒い1月という事もあり、雪・雨と天候も悪く、地域に不慣れで思うように回れない。辛かった。

特に、辛かったのは、築年数の判断である。築20年以上の建築物を判断するのは、その建物が空き家か、建物が朽ちているか目視で判断するしかなく、万が一を考え、建物の写真を撮る事にしたが、悪天候の中、写真が思うように撮れない。さらに、低層アパートならば、総戸数と入居状況も調べなければならず、一戸一戸確認していたら、「何してるんですか?」と近所の方から不審者扱いされ、そんな思いをしながら、やっと2週間かけて作業を終えた。その作業の結果、調査条件に合致した対象総件数は、たしか約450棟であったと思う。

ウイークリーマンション生活も疲れてきたが、まだ作業は続く。次の3ステップも実働2週間。3ステップは、その約450棟の敷地面積、建物の築年数、施主の住所、抵当権を調べるために、北区の法務局へ朝から夕方まで筆記作業。法務局の担当者から怪訝そうな顔をされながら、ようやく法務局調査を終える。これで、約1ヵ月間の名古屋ウイクリーマンション生活を終えた。最後の仕上げは、東京オフィスにて、建物の写真と調査条件を記載した報告書の作成を行い、報告書をクライアントに提出。貴重な経験をした忘れられない自転車目視調査でした。

カテゴリー弊社が収集・分析した建設業界に関するデータや市場動向の情報、ちょっと一息タイムにご覧いただけるコラムなど建設関連の情報収集に役立つコンテンツを集めたライブラリーです
全国建築計画物件情報「KJ-NET」概要
全国建築計画物件情報「KJ-NET」基本活用編
TOP