eスポーツの普及や先日の五輪の開会式でゲーム音楽が使われるなどTVゲームは身近な存在になっている。中でも「建設系のゲーム」が定着して久しい。古くは『シムシティ』も都市や街を「建設」するゲームであるし、最近では『マインクラフト』も家や橋、トンネルといった土木建築物を作ることができる。都市、街、家、土木インフラ各スケールに対してゲーム化がなされている業界・業種は実は珍しいのではないだろうか。今回はそんな建設系のゲームから土木にゆかりの深い建機シミュレーションゲーム「Construction Simulator 2015」を実際にプレイしてみた。
建機シミュレーターをプレイ!
このゲームの概要は、建設作業員となり仕事を受け、資材を調達、運搬をしたり、建機を操作して目標をこなしていくというものだ。早速チュートリアルでレクチャーを受け、小型のシャベルを操作するが……なるほど難しい。アームとバケットを連動させながらスムーズに動かせない。どちらかを動かして次はこっちという風に動きが小間切れに…
手足の延長のように動かすベテランになることの難しさを体感させられた。そういう意味では現実の土木工事におけるICT建機の普及も頷ける。次第に動きと操作に慣れていくと、やりたいことのイメージと動作がリンクするようになり面白い。この課題をこなしていく感覚は実際の仕事にも通じる部分かもしれない。

若い働き手へのアプローチに
プレイして思ったのが建機の操作は設計や計画されたものを目標にしてアクションを起こすチャレンジ型のゲームであることだ。建機の挙動や、工事の目的、その方法など巧みにゲームに落とし込んでいる。リアルな部分が「建設業への興味・関心」を持って貰う訴求方法の一つになるのではないかと思わせる。
プレイしている側は意識していないかもしれないが、ゲーム体験を通して建設業に触れている人は子供から大人まで多く、それらの層に対する働きかけで建設業への間口を広げることに繋がるのではないかと思う。建機の操作や建築にしても「やってみたい」と思わせる魅力があるからこそゲーム化がなされている。ゲームを通して発揮されるその魅力は、i-Construction推進の理由の一つとなっている「若い人手の不足」にもアプローチできるものだと考える。
(片岡 優介)