7月も連日猛暑が続き、少雨による水不足も懸念されています。ダムの貯水率低下からレジャープールの営業にも影響を与え、また農地がひび割れている地域もみられ、コメへの影響が懸念される事態となっています。水事情については、下水道管の老朽化対策も喫緊の課題となっています。今回は、埼玉県八潮市における道路陥没事故を踏まえ、下水道管の老朽化事情について解説します。
令和25年度末における、標準耐用年数が50年を超える下水道管は管路総延長の42%
現行では、「腐食する恐れが高い施設は5年に1回以上」の基準に沿い、自治体等が点検作業を行っています。国交省は、腐食しやすい地点や設置から長期間経過した箇所を想定し、硫化水素の濃度や設置年、地盤の状態等を考慮し、より頻繁に点検を行う方向で、今後基準を改める方針です。
そもそも、下水道管はどの程度老朽化しているのかー国交省によると、令和5年度末における全国の下水道管路の総延長は、約50万km(都市下水路を除く)になります(下図グラフ参照)。標準耐用年数が50年を経過した管路の延長は約4万km(総延長の約8%)ですが、10年後(令和15年度末)に約10万km(約20%)、20年後(令和25年度末)には約21万km(約42%)とされ、今後急速に増加する勢いです。
また、令和4年度末で約2,200箇所ある下水処理場でも、機械・電気設備の標準耐用年数15年を経過した施設は約2,000箇所(全体の90%)と老朽化が進行していると見込まれています。
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出典:国土交通省HP
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000135.html


出典:①国土交通省HP
https://www.mlit.go.jp/common/001280983.pdf
②国土技術政策総合研究所HP
https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1275pdf/ks127509.pdf
③国土交通省HP
https://www.mlit.go.jp/common/001274810.pdf
下水道管路内の点検にドローンやAIを活用した新技術を検討
上述したように、今後下水道管は急速に老朽化していく状況を踏まえると、持続的な下水道機能確保のため、計画的な維持管理・改築事業の実施が大きな課題となります。
国交省では上水道を含め管路内の点検に新技術を活用する方針を示しています。すなわちドローンによる撮影や管路内の映像を基にした人工知能(AI)による劣化判定等を検討し、今後5年程度を目途に実用化する考えです。
BiCは市場やユーザーニーズの変化を捉え、マーケティングリサーチで貴社の事業戦略を支援
埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を二度と繰り返さない為にも、下水道管における点検作業をより強化する必要があります。また下水道管に限らず、道路、鉄道、送電網、通信網といった産業基盤を支える社会インフラ全体のストックマネジメントの強化も重要な課題であり続けます。
貴社における社会インフラに関するマーケティングリサーチする際には、ぜひBiCをお役立てください。
(担当:鈴木 和雄)
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