2025年もお盆が過ぎ、いよいよ下半期に差しかわります。ここ2~3年の夏季の酷暑は強烈ですが、今年はより暑く感じられ、皆様におかれましても熱中症にご注意いただきたく思います。熱中症の死亡例は夜間に多く発生しているそうで、就寝時もエアコンを作動させて睡眠を取るように注意喚起がなされています。
そのような季節柄もあり、今回は戸建住宅において多く使用されている断熱材「グラスウール」の市場について俯瞰したいと思います。断熱というと冬場(保温)のイメージがありますが、夏場の快適性にも重要な建築資材です。
グラスウールの市場規模
経済産業省が公開する「生産動態統計年報」によれば、2024年におけるグラスウールの市場規模(数量ベース)は190,283トンです。ただし、これには固着用に使用されるバインダー(フェノール樹脂等)や副資材も含まれています。ですから、実際の純然たるグラスウールは19万トンを下回る数量になります。その前提で言うと、2019年は20万トンを上回り、2020年には18万トン台後半と、年度によって多少の増減はありますが、概ね19万トン程度で推移しています。しかし、住宅着工戸数の減少があり、2025年は19万トンを下回ると見られます。使用されるグラスウールは高性能化(高密度化)して単価が上昇し、市場全体の金額ベースでは拡大基調にあります。
グラスウールの仕様
グラスウールの商品形態はフェルトタイプ、ボードタイプに大別されますが、フェルトタイプが多く使用されています。近年の住宅性能として高気密・高断熱化が進んでいますが、一般的に多く使用されているのは密度16kg/㎥程度であり、24kg/㎥はまだ少数派です。今後に24kg/㎥の高密度グラスウールも販売拡大されていくと見られますが、グラスウールは密度を上げれば断熱性能が比例して向上する訳ではありません。単純に言えば、密度を上げる=ガラス繊維の質量が増え、ガラスそのものに近づいてしまい、断熱性能の向上が頭打ちになってしまいます。断熱性能とコストバランスに優れるのは16kg/㎥と言われており、住宅用のグラスウール断熱材市場で多く採用されています。

住宅用以外のグラスウール使用用途
住宅用、特に木造住宅を中心に断熱材用途で使用されているグラスウールですが、その形状加工性やコスト優位性、断熱性を活かして設備/産業用途にも多く使用されています。貯湯タンクや配管の保温用途、工場や倉庫で多く使用される二重折板屋根の内側にも、10kg/㎥のグラスウールが詰め込まれており、非住宅用でも様々な断熱/保温用途で活用されています。その他にも、吸音材としての活用もあり、今後も「快適性の向上」に寄与する重要な断熱材です。また、グラスウールは不燃性でリサイクル可能な地球環境に優しい断熱材です。
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グラスウールは、他素材との組み合わせや、ガラス短繊維の特性を活かした用途展開が可能であり、弊社もそのようなサポートを行っています。また、グラスウールに限らず、当社のマーケティングリサーチを事業展開の一助としてご検討ください。
(担当:相馬義輝)
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